オクラ
2024年9月2日
オクラ(秋葵, 英: okra、学名: Abelmoschus esculentus アフリカ東北部の原産)は、アオイ科トロロアオイ属の植物、またはその食用果実。
当宿でご提供しているオクラは、その多くは島オクラで
沖縄で栽培されている在来種で、丸オクラの1種。一般のオクラよりも17-18 cmとかなり大きくなり、やわらかくて食べやすいのが特徴です。
角オクラは食感がコリコリとしているのか特徴。
BBQ、しゃぶしゃぶでお召し上がりになる場合は、軽く火を通してください。
*栄養・効能*
脂溶性ビタミン
ビタミンには水に溶けやすい水溶性と、油脂に溶けやすい脂溶性の2種類がありますが、オクラにはビタミンK、ビタミンE、ビタミンA(β-カロテン)の脂溶性ビタミンが豊富に含まれます。
ビタミンKは、健康な骨を作るのに欠かせない栄養素のひとつ。
ケガをして血が出たとき、時間が経つと止まりますが、その血液凝固因子を活性化するのにも必要な栄養素です。
そしてビタミンEは、不飽和脂肪酸や血液中のHDL(善玉)コレステロールの酸化を抑えたり、末梢血管を拡張させて血流を改善したりする働きがあります。
さらにビタミンA(β-カロテン)は、代表的な「抗酸化ビタミン」。
体内の活性酸素を除去して皮膚を丈夫にするほか、視覚機能を維持する役割もあります。
水溶性ビタミン
水溶性ビタミンのひとつである葉酸は、ビタミンB12と共に赤血球を作るのを助けます。
赤血球は4ヵ月程度で死滅しますが、葉酸が不足すると正常な赤血球が作られず、貧血を引き起こすリスクが高まる可能性があります。
ミネラル
オクラは、野菜の中でもカルシウムやマグネシウム、カリウム、マンガン、銅といった、さまざまなミネラルが含まれています。
中でもカルシウムやマグネシウム、マンガンは、すべて骨や歯の形成・強化に不可欠な栄養素。
カリウムは余分なナトリウム(食塩に多く含まれる栄養素)を排出し、血圧を正常に保つ働きをしているほか、銅は赤血球に含まれるヘモグロビンの材料となり、全身に酸素を運ぶのを助けます。
水溶性食物繊維
オクラのネバネバの主成分である、水溶性食物繊維のペクチン。
オクラには100gあたり1.4g含まれており、これは一般的にペクチンが多いといわれるリンゴの約3倍となります。
ペクチンは、腸内の善玉菌を増やして腸内環境を整える働きがあるほか、血中コレステロールの吸収や血糖値の上昇を抑える作用も。
美肌効果
肌の健康を保つために必要なのは、体の機能を衰えさせる活性酸素を取り除く抗酸化作用。
ビタミンA(β-カロテン)やビタミンEは抗酸化力が強く、皮膚の老化を防止して肌の潤いを保ち、シミやしわ、たるみができるのを予防します。
また、銅は活性酸素を分解する作用がある上、多くの酵素成分となって丈夫な肌を作り、肌のハリ・弾力を保つコラーゲンやエラスチンの生成に関わる栄養素です。
貧血予防
オクラに含まれる葉酸は、ビタミンB12と共に「造血のビタミン」と呼ばれる栄養素。
赤血球のもとになる赤芽球(せきがきゅう)を作り、正常な造血を促します。
さらに、銅も赤血球に含まれるヘモグロビンを合成します。
骨粗しょう症予防
骨粗しょう症は、骨の量が減って弱くなり、骨折しやすくなる病気。
主に加齢によって発症しやすくなるといわれていますが、ダイエットや運動不足、喫煙などによって、年齢にかかわらずリスクがあるので注意が必要です。
オクラには、骨や歯の形成・強化に関わる栄養素が豊富なため、骨粗しょう症予防におすすめの食材といえます。
オクラに含まれるカルシウムは骨や歯の主成分で、マグネシウムはカルシウムを骨に沈着させるために必要です。
また、ビタミンKやマンガンは、古い骨を壊して新しい骨を作る「骨代謝」を行う細胞の正常化、酵素の活性化に寄与。骨からカルシウムが排出されるのを防ぐ働きもあります。
整腸作用
野菜の中でも、水溶性食物繊維のペクチンが多く含まれるオクラ。
ペクチンは、腸内の善玉菌を増やして腸内環境を整えるほか、水に溶けるとゼリー状になるため、便をやわらかくしてスムーズな排便を促す効果も期待できます。
感染症予防
ペクチンによって腸内環境が整えられると、免疫機能も改善されます。
人間の免疫細胞の約70%があるといわれている腸内のバランスがいいと、免疫細胞も活性化され、ウイルスや病原菌から体を守り、健康を維持することにつながるのです。
また、免疫機能は、体内の活性酸素が増えると低下するといわれています。
そのため、オクラに多く含まれる抗酸化力の高いビタミンA(β-カロテン)やビタミンEも、積極的に摂取したい栄養素です。
※仕入れ状況により内容は異なります。
※食材は、必ず沸いているお出汁に30秒以上潜らせてからお召し上がりください。