フーチバー
2024年9月2日
沖縄名 フーチバー
ヨモギ(蓬 学名: Artemisia indica var. maximowiczii)キク科ヨモギ属の多年草。
特に、沖縄で栽培されているものは”ニシヨモギ”と呼ばれ、本州などのヨモギよりも苦みが少なくおいしいとされています。香りが高く、やぎ汁や魚汁、墨汁などの青みとして利用されています。
しゃぶしゃぶで召し上がりになる際は、お好みの柔らかさになるまで火を通してください。
*栄養・効能*
ヨモギの効能は極めて多く、沖縄では魔除けにも使われている植物です。
ビタミンKが多く含まれています。
ビタミンKは納豆に多く含まれているビタミンで血液凝固に関わる成分で血液の造血を助ける効果があり血液をサラサラにし、血液をきれいに保ってくれる効果があります。また出血時には止血作用もあり、古くから治療薬草として用いられています。
利尿作用があるため、体に蓄積した老廃物を体外に排出してくれる効果があります。
カラダを温め、血行が良くなることでエネルギーの消費が高くなることや、独特な香りが食欲を抑えてくれるため、ダイエット効果があります。
ヨモギは不溶性の食物繊維を多く含む植物です。
食物繊維は腸内で体に不要な有害な物質を吸着し、体外へと排出してくれますので腸内の環境を良い状態に保ってくれます。食物繊維がお通じをよくする効果があるため便秘解消にもつながります。
体内にたまった老廃物や脂肪を体外に排出し、血行も良くなるのでダイエット効果や美容効果が高いといわれます。ホルモンバランスの乱れを整え、更年期障害や冷え性などが改善できます。
ヨモギの緑色の成分はクロロフィルという成分で出来ています。
このクロロフィルは血液を作るヘモグロビンを増やす効果があり造血を助けます。血液が体内を循環することで余分な悪玉コレステロールロールを吸着するため、コレステロールの値を下げることが分かっています。
ヨモギは止血効果が高く、古い時代から出産時の止血に使用されていたといわれています。止血効果に加え、血液の造血を助ける効果も合わせ持つため、貧血に大変効果があります。血液を造り出すためには多くのビタミンを必要としますが、ヨモギには多くのビタミンが含まれているため貧血予防が期待できます。
入浴剤としても人気が高いヨモギですが、その理由は体を温める効果が高いためといわれています。
血行促進効果、発汗作用、抗酸化作用で皮膚のターンオーバーを促進してくれます。体表面だけでなく体の芯から温まるので冷え性改善、肩こりからくる頭痛などにも効果があると言われています。
ヨモギには春を感じさせるようなさわやかな香りがあります。アロマとしての需要があります。主な香りの成分はシネオール、αツヨンなどです。シネオールは高ぶった神経を鎮静化しイライラ解消、安眠作用、利尿作用があります。αツヨンには高い殺菌・防腐効果があり、爽快感とリラックス効果をもたらします。
アトピー性皮膚炎に効果があると言われています。
とくに幼児はかゆみを我慢する事が出来ずに症状が悪化してしまうことが多くなかなか完治するのが難しいのですが、ヨモギには抗炎症作用があるため皮膚のかゆみを沈め、きれいな肌への生まれ変わりを早めることができます。最近では入浴用に乾燥させたものが販売されておりヨモギ風呂に入ることで治療ができます。幼児にとっても負担が少なく、気軽に始められ人気です。
アトピーの治療法は体を温め血行を良くする事です。ヨモギには前述したとおり体を温める効果もあります。さらに浄血効果とデトックス効果が高いヨモギは内部から体質の改善が期待できます。
キク科に分類される植物ですので、キク科アレルギーの方は注意が必要です。
万が一体調に変化が現れた場合は小児科やアレルギー専門医に速やかに相談するようにしましょう。
ヨモギにはβカロテンが多く含まれ、緑黄色野菜に分類されます。
このβカロテンには抗酸化作用や免疫力を高める効果があることが知られています。古い細胞や血液などを次々新しく生み出すのを助ける作用があり、常に若々しく保ってくれます。βカロテンを含む野菜を多く摂取することでがん細胞が生まれにくくなると言われています。
※仕入れ状況により内容は異なります。
※食材は、必ず沸いているお出汁に30秒以上潜らせてからお召し上がりください。